英会話レッスンに通うようになり、英文にするというチカラだけでなく、意識の部分で足りないと感じたものがありました。
それは、言語化するチカラです。
当時、音楽に関わる仕事をしていたこともあり、物事について感覚で話すことがよくありました。
ふだんはそれで問題なかったのですが、レッスンでは「なぜそう思うのか?」をよく尋ねられ、そのたびに頭に浮かぶのは(なんとなく… )だったんです。
たとえば、”Do you agree with this idea?” と聞かれれば、まず Yes か No の方向性を決めなければいけません。さらにその先も、具体的に説明する必要があります。
日常生活では、漠然と(どちらかというと賛成かな… )というように思っていましたが、レッスンを機に、(なんとなく… )をやめることにしました。
始めは(面倒だな~ )と感じることが多かったんですが、立ち止まって考えるようにすると、そのうちに自分の反応の理由がわかり始め、少しずつ英語で答えられるようになりました。
また、時間は掛かりましたが、自分の考え方の傾向もわかってくるようになりました。
もちろん、理由がわかっても、当時の私の英語力では、(母国語である)日本語での会話のように詳しく説明できるわけではなかったのですが、説明しきれない部分は担当講師(アメリカ人)が質問してくれたので、大意は伝えられるようになりました。
以降、賛成/ 反対 だけでなく、違和感を持ったとき、腹立たしさを覚えたときなど、自分の頭のなかを覗くようにしています。